七五三会について

七五三会の理念

『私たちは、個人の尊厳を重んじた福祉活動を通し、地域社会に貢献します』

「七五三会」の由来

~昭和十五年、髙見千年が原町田に髙見病院を開業した~

戦後の混乱期、病院には、苦学生、失業者、身寄りの無いもの、趣味人、行儀見習いの子女、近隣住民等々あらゆる人々の出入りがあり、日常的に生活必需品を融通し合ったり、金銭の貸借など助け合いが行われていた。
この助け合いのきっかけとなっているのは、千年、妻よしのの趣味から作られた俳句の会であり、この会を『七五三会』と呼んだ。自然な成り行きにより『七五三会』は地域の互助会的存在になるとともに、人々には心の拠り所となり、千年、よしのは何人にも差別無く接し支援を惜しまなかった。
このような相互扶助の精神に基づき、地域に根ざした「第二の家」となるべく、また、千年の意を受け継ぎ、髙見勝衛は社会福祉法人を設立し、『七五三会』と名付けた。

更に保育園についても産婦人科医であった千年の娘みえ子が生前、今迄沢山の子供達をとりあげてきたけれど、今後はその子供達の成長と働く親達の支援をしていきたいと常々言っていた想いを具現化できたものである。

経営方針

  1. 本法人が設置、運営する施設は、急速に進む高齢化社会に対する多様なニーズに対し医療・保険・福祉が一体となり、「子どもから高齢者まで住みなれた地域で、必要なときに、誰もが必要なサービス」が総合的、継続的に提供できる町造りに寄与すると共に、施設が「第二の家」として温かい安らぎの場となり、地域の中に存在し得ることを運営目的とする。
  2. 本法人が設置・運営する諸施設におけるサービスのあり方については、個人尊厳の理念とノーマライゼーションの思想を基本的理念とする。個別的な接遇のあり方については、高齢者福祉において、高齢者のQOLの維持・向上を基本目標として、高齢者が自らの意思決定、すなわち自己決定とインフォームドチョイスに基づいた自立・自助の質の高い生活を支援することを理念とする。
    児童福祉においては、保育に欠けるその乳児又は幼児を年齢や子どもの個人差などを考慮した上で 保育することを目的とし、子どもの人権、主体性を尊重して、安全と幸福のため、保護者・地域社会と協力しつつ、子どもの安全且つ健やかな成長を支援することを理念とする。
  3. 諸施設のあり方については、子どもや高齢者が住みなれた地域で、家庭同様な生活を継続して行いながら福祉サービスが利用できる「地域生活者としての施設利用者」の視点に立ち、サービス機能の連続性、連携性、総合性を図り、ケアマネジメント体制・相談体制を確立することにより、「地域生活者としての施設利用者」の生活の継続性の確保に努め、在宅へ向けての中間施設としての役割を果たす努力をしていく。